第56回産経大阪杯(GII)

◎ショウナンマイティ

 号令がかかりいつもより大げさに力強くまたがった。俊はまだ迷っていた。

 外枠で相手はG1馬。中途半端に前に行けば簡単にやられる。ひとつ間違えば鼻を切る競馬をしなければいけない。デビューから7戦手綱を取った俊はこの馬の性格を熟知していた。ずぶいと思われているこの馬は実はそうで無い事を。「出来る限り前目の競馬を」と言われたが本当にそれでいいのか。大先輩の手綱から久しぶりに回ってきた重賞でのこのチャンス。自分なりにこの馬への自信は持っていた。この馬の乗り方とそして陣営の期待に応えたいという迷い。パドックでオッズを確認する。頭数も少なく直ぐに馬券内のオッズでは無い事はわかった。この馬の能力を見てもらう上ではちょうどいい人気だ。そして自分自身の評価も上がるだろう。代打で騎乗する訳では無い事を自分に言い聞かせた。騎手は自分だけの思い込みで競馬をしてはならない。馬に乗っているのは自分一人では無い。携わっている全ての人が共に戦っている事を。いつからかそういう事を考えられる大人になっていた。

 今朝はいつもより丁寧にヒゲを剃った。鏡に映った自分は自信に満ち溢れている。昨日の嫌な雨から今日は時期にしては肌寒いが心地よい天気だ。天才ジョッキーと言われる事も無く決してイケメンでも無い。着実に実績を重ねて信頼を得てきた。自信と充実感で漲っている。昨日は3勝した。出来過ぎだが気持ちにも余裕があった。

 ゲートは出来るだけゆっくり、そして軽く仕掛けた。1コーナ手前でかかった。手綱を抑えるが持っていかれる。想像通り鼻に立っていた。出来るだけ無理をさせないように喧嘩しないように慎重に手綱を持った。昨日までの雨で多少下が緩かったが全く問題無い。大きなフットワークで気持ちよく走っている。4コーナー手前。まだ手応えは十分ある。思い切って早めに勝負に出た。さっきまですぐ後ろにいた馬との距離が少し開いた。直線に向いてもまだ余裕がある事をターフビジョンで確認した。このまま押し切るんだ。自分自身にムチを振るった。もう脚は残っていない。後ろからの脚音が徐々に大きくなってくる。もう一度ターフビジョンで確認した。完全に射程圏に入れられていた。自分の動作がフットワークよりも早くなって多少走りの重心がくるった。ぎりぎり粘れるか、もう少し我慢しろと思った所がゴールだった。

 僅かに差されたか...横山がゴール直後、僅かにこちらを見た。その口元を見て負けた事を認識した。全力は尽くした。陣営の指示にも従った。この相手で2着なら上等だ。そう自分に言い聞かせた。


1着 6番 フェデラリスト      1.59.8
2着  11番 ショウナンマイティ     ハナ
3着  1番 ナカヤマナイト    3 1/2馬身
4着  2番 トーセンジョーダン   1/2馬身
5着  7番 ナリタクリスタル 1 1/4馬身


そんな訳ないわなぁ~

頼むよマイティー!!濱中~!!



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3月31日までの収支

3月31日投資金額 3,000円

回収金額 0円

2011年からの収支 -194,130円

今日もインペリアルマーチにやられた....君じゃないんだ。何故だ。決めた。意地でも買わない。


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2012.03.31 Sat l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top